TVシリーズは未見。『聲の形』の山田尚子監督ってだけで鑑賞。
だが、作品自体はTV版のスピンオフ?「番外編」かつ「繋ぎ」っぽい位置付けなのかなと感じた。
なお、TVや原作は知らずとも、単独の作品として成立しており、相変わらず山田監督の演出は素晴らしく見応え充分。
でも、やっぱり短いなあというのが正直な感想。
たぶんTVシリーズ見てた人には最高の劇場版なんだろうが、これだけを楽しみにしてた人には物足りなさがあるんじゃなかろうか。
そうは言っても、内容自体は文句なし!
ちょっとネタバレだが、『アマデウス』のモーツァルトとサリエリがごとく、天才と凡人の差に気付いてしまう残酷さ。
同じ部活で女子高生同士ってのが、進路も重なりリアルな分、一層残酷さが際立つ。
てっきり吹奏楽の県大会とかがクライマックスなスポ根展開かと思いきや、まさかあそこにクライマックスを持ってくる⁉︎ってのは、やっぱ巧いですなあ。
今度こそ完全新作の山田尚子監督の作品を楽しみにしております。
☆☆☆★★