噛む力がまるでない

失明に関する所感の噛む力がまるでないのネタバレレビュー・内容・結末

失明に関する所感(2016年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

なんとも不思議な作品。

実際の音声と味付けされたサウンドを傾聴することで、思考を巡る旅を共にしているような気分になる。
はっきりとしたカーブを描かず、とことん内省的、内省的へと向かっていくぼんやりさはある意味ソフトストーリーと呼んでいいのかも知れない。自然主義とはかけ離れた描写が多いですが。

とは言え、出口はなかなかすっきりしていて、穏やかな余韻がある。
苦難を「GIFT」と呼べる人生のセンス。美しい。