ドルフィンキック

あの頃、君を追いかけたのドルフィンキックのレビュー・感想・評価

あの頃、君を追いかけた(2018年製作の映画)
5.0
台湾のオリジナル版は未見なので、日本版と比べて、云々は、分かりませんが、その分、何も知らないままだったので、新鮮な気分で、鑑賞出来たし、キラキラとした青春時代の思い出と甘酸っぱくて、ほろ苦い物語にとても感動しました。

シリアス一辺倒の作品だと予想していたのですが、意外と、笑いやユーモアも、満載で、とても楽しめました♪
ベタな言い方になりますが、笑いあり、涙あり、感動ありの作品だったので、とても見応えが、ありました。
「そう言えば、過去を、振り返ってみると、学生時代って、男子が幼稚で、女子の方が大人だったなあ~。」なんて、懐かしい気分に浸らせて頂きました^^
また、あの頃に、戻りたいなあ~って思いましたね。

それから、登場するキャスト陣が、それぞれ、キャラが立っていて、皆、個性的で、良かったし、ヒロイン役を演じた、齋藤飛鳥さんの透明感や自然体の演技も、ナイスでした!
松本穂香さんも、脇役ながら、演技、ルックス共に、とても素敵でした。
でも、何と言っても、本作では、主人公の山田裕貴君の存在感、そして、突っ走った演技が、最高でした。
山田裕貴君の全力投球の熱演は、作品全体を、引き締めていたと思うし、グッと来るものが、ありましたね。
好きなんだけれど、でも、告白することが、出来ない、もどかしさを、上手く、表現されていたと思います。
実写映画版の「破裏拳ポリマー」でも、凄い熱演だったけれど、彼は、本当に、いい俳優さんですよね。
本作で、雨の中で、「早瀬真愛、お前が好きだ!」って、大声で、叫ぶシーンが、ありましたが、あのシーンは、「薄れゆく記憶のなかで」の劇中で、和彦が、雨の中で、「香織。」って、大声で、叫ぶシーンを思い出しました。
実写映画版の「破裏拳ポリマー」でも、大声で、叫ぶシーンが、あって、彼の全力投球の熱演は、本当に、引き込まれますね。

本作は、最初は、特に、見る予定はなかったのですが、予告編を見て、僕の大好きな作品である、「薄れゆく記憶のなかで」と共通点を感じて、「これは、見たい!」と思いましたね。
ほろ苦い青春を描いた内容だったり、「10年前・・・。」の冒頭の回想形式の自転車を走らせながらの独白のシーンだったり、男子が幼稚なことだったり、願い事が書かれた、紙気球のシーンは、星祭りの日の願い事が書かれた俳句やタコ風船のシーンを思い出したし、色々と、共通点を発見しました。そして、衝撃のラストいや、本作は、笑撃のラストにも、グッと来ました♪

「薄れゆく記憶のなかで」は、衝撃のラストを迎える、刺激的な青春映画でしたが、本作は、実話をベースにした作品なので、映画的な大きなサプライズや捻りはないんだけれど、映画を見終った後、心温まる、とても素敵な作品でした。
例えるならば、薄味系の現代版の「薄れゆく記憶のなかで」と言ったところでしょうかね♪

●あと、映画を見終わった後の感動の余韻を心地良く残してくれた、Thinking Dogs「言えなかったこと」も、正に、名曲で、心に響きました♪
https://www.youtube.com/watch?v=e-DIpjJq_8E

●日本版「あの頃、君を追いかけたの予告編」。
https://www.youtube.com/watch?v=nAf3oozkOY8

●邦画「薄れゆく記憶のなかで」の予告編。
https://www.youtube.com/watch?v=U9lilSX0Dp0

上記の二作品の予告編を見比べて頂けると、「薄れゆく記憶のなかで」を思い出して頂けると思います♪

久しぶりに僕好みの良作に出会えて、とても嬉しく思います♪

また、こう言った作品に巡り合えることを、楽しみにしています♪