とりん

デジモンアドベンチャー tri. 第6章「ぼくらの未来」のとりんのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

2020年12本目

tri.シリーズの最終章。
前回で太一を失ったヒカリの心の乱れからテイルモンが暗黒進化を遂げたオファニモン、そしてそれとメイクーモンが共鳴し合体したオルディネモンが誕生した。
実質的なラスボスはこのデジモンとなる。
調和を望むホメオスタシスもこの自体には手がつけられず、このままでは現実世界もデジタルワールドも滅ぶと考え、唯一の手段、現実世界のリブートを実施しようとする。
それは現実世界のあらゆる電子機器が全て機能しなくなるということ。
この現代でそれがどれほどの影響を及ぼすかなんて考えもしなくてもわかることだ。
映画の中でもデジモンの出現によりいろんな電子機器に影響を及ぼし、様々な障害を起こした状況を映し出していた。
それが世界中で起こるのである。

この事実をハックモンから知らされた子どもたち、光士郎はなんとか避ける道を探し、他の子どもたちもどうにかテイルモンとメイクーモンを助けようと奔走する。
太一を失った悲しみを抱えながら、いつも共に引っ張ってきた親友を失ってどう導くかを悩んでいたヤマトを励ましたのは他でもないパートナーデジモンのガブモンだった。
「俺はヤマトが望めばおじいちゃんになっても側にいるよ」
そこで初めてヤマトは以前太一が言っていた大人になることの考え方の変化を実感した。
そして弱音を吐ききったヤマトは
「俺たちは俺たちなりの救い方をする」
と決心する。

光士郎はついに解決の糸口を見つけ出す。
デジタルワールドがリブートした際、唯一記憶が消えてなかったメイクーモン。
実はなんらかの反動で光士郎のバックアップ領域に記憶が保存されていたのだ。
それもデジタルワールド全てのデジモンの
そのバックアップを復元することで、パートナーデジモンたちも記憶を取り戻した。
テイルモンも解放されたが、メイクーモンだけはオルフィネモンから抜け出せなかった。

一方ジェスモンの攻撃による地殻変動に巻き込まれた太一と西島は、行方不明となった選ばれし子どもたちが囚われている部屋へと迷い込んでいた。
大輔や賢たちを解放しようとするも現実世界へ送られる残されたポットは1つだけ。
深手を負っていた西島は太一を無理やり乗せ、見送るのであった。

再び合流した選ばれし子どもたち。
オメガモン含め、全パートナーデジモンが究極進化し、オルフィネモンへと立ち向かう。
メイクーモンを倒すという意思は変わらず、ヒカリはそれをすると兄のことを一生許さないという強い意志でテイルモンがついにホーリードラモンへと正しい究極進化を遂げる。
そしてデジヴァイスの光の力を借りて、覚醒したオメガモンがついにオルフィネモンを倒すことに成功する。
しかしそれはメイクーモンとの別れでもあった。

結果的にめでたしな感じではあるが、長かった故にやっと終わった感もあった。
話的にはそれなりにまとめられたのではないだろうか。
最後まで関わっていたホメオスタシスとは別にイグドラシル側の動きがよくわからなかった。
結局アルファモンもどうなったかわからず
少しわだかまりが残った。
ただみんなが言うほど悪い作品では全くなかった。
とりん

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