ましゅー

ファイティング・ファミリーのましゅーのレビュー・感想・評価

3.2
「ファイティング・ファミリー」
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来週末のエピソード9に備え、深夜に8を見ることを決意しつつも、せっかく続いている毎週末の劇場通いを絶さないようにと、昨晩のレイトに選んだのがこちら。

(前々からどなたかが「良かった」と仰っていたり、サークル仲間の一人(プロレス好きでもあるw)がこの週末に観ると言っていたりもあったので。)
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想像とはだいぶ違ったお話でした。煽り文句とか予告編(特にドウェイン・ジョンソン出演のシーンなど)ではもっとギャグっぽく破天荒なお話かと勝手に想像していたのですが、なかなかどうして
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『夢に向かって一歩を踏み出しつつもそれが自分の本心なのか、力不足や孤独に苛まれ、ついつい弱気に。それが終盤まで続く』とか

『夢破れ失望のうちにやることなすこと身が入らなかったり、自暴自棄になったり、思わず悪態をついてしまったり』とか

予想外のウェットな展開に少々面食らった感がありました。
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実話が元であるという大前提が頭に入っていなかったのもあるのですが、主役のサラヤ(リングネーム『ペイジ』(w))が色々吹っ切って俄然やる気を回復した辺りから

それまで敵対していた見てくれだけと思われたWWE女性候補生と打ち解けて見事なコンビネーションを見せるようになったり

失意のどん底にいた兄 ザック(リングネーム『ゾディアック』(w))が、プロレス教室コーチを再開して、目の見えない少年にトップロープからの大技を果たさせたり

『人としての心持ちや、人と人との繋がりの大事さ・大切さ』が浮き彫りになるようで、ようやく感情移入が出来るようになってきました。
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最後の『良かったね』感は、夏に観た『シークレット・スーパースター』を彷彿とさせる、いかにも感動のサクセスストーリーとしての終わり方でしたが、
エンディングで実際の彼ら家族のドキュメンタリー映像が流れてようやく映画内のストーリーとのシンクロが怒濤のごとく脳内にフラッシュバックされ、観る前の予想とはまるで違いましたが、比較的温かな心境で劇場を後にすることが出来たのは思わぬ副産物であったように思いました😊
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あ、もちろんイギリス映画にありがちなシニカルでブラックな笑い(アメリカとイギリスの違いの描写とかも含め)はそこかしこにまぶされていたので、その点はとっても満足でしたよ👍
ましゅー

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