MaU

音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!のMaUのレビュー・感想・評価

2.8
声帯ドーピングで血を吐くカリスマロックスターの男となに歌ってるのかわからない声の小さいストリートミュージシャンの女との出会い。遊んじゃうこと必至のキャストの面々がハチャメチャな展開を彩り、なに言ってんのかわかんない女はどう変わるのか、男はなぜこの女に声を出させることにこだわるのか、なんていうストーリー。

遊びすぎ。これ、映像にするとこうなっちゃうな、と思う。脚本が完璧に舞台。舞台だったらきっと面白い。ただ、映像も悪くはない。この作品も途中まではメインの阿部サダヲさんや大人計画を始めとする舞台役者さんたちに苦笑しつつ追っていける。千葉君は振り切ってたし、田中哲さんとの禁断のシーンはなかなかのお芝居だったし…(笑) 私は三木さんをよく知らないから、感覚としては舞台あるあるな話、キャストに飛び道具が多すぎるけど本筋はそこそこ無難な話だから道には迷わないかな、と思って観てた。

ただ、後半… なんか既視感。昔も、DVDで見た映画に同じこと思いながら見たやつがあった、とたぐりよせる。それは「木更津キャッツアイ日本シリーズ」。あれはクドカンだったけど、後半、アマゾネスの話の辺りから迷子になった。この作品も、釜山から迷子。これはある意味お約束の展開ということなんだろうか、などと…

脇が面白すぎるので、メインの吉岡さんがもう少し振り切らないと見ているのが恥ずかしくなるかな、というところもあった。使われてる楽曲はあいみょんだったりHYDEだったりで悪くないんだけど。やはり、遊びすぎ、なのかな…
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