ケイスケ

ベター・ウォッチ・アウト: クリスマスの侵略者のケイスケのレビュー・感想・評価

3.5
クリスマスのホームインベージョン映画は『ホーム・アローン』や最近レビューした『バイオレント・ナイト』など結構あるイメージですね🎄

アシュリーはクリスマスを間近に控えたある日、ベビーシッターのアルバイトのためルークの家に行く。間もなく13歳になるルークは年上のお姉さんであるアシュリーに関心を持ってもらおうとするが、恋人との別れ話で動揺している彼女にとって、まだ子供のルークは論外だった。そんな中、アシュリーに不審な電話が入ると家の外には怪しい人影がちらつき始め何者かによって石が投げ込まれる。

最初は軽い感じの年の差ラブコメのような感じで始まります。てかルークの両親のクセが強いな笑。しかし徐々に無言電話がきたり、頼んでいない宅配ピザが届いたりと不穏な雰囲気が漂い始めます…と思ったら!これはかなりの変則的なホームインベージョン系!いやこれインベージョンしてるんか?笑。

内容的には『バイオレンス・レイク』とかそういう映画に近いかも。面白いのは本作の悪役側が幼いクソガキのため、トラブルに対処できなかったり、「マリファナはやめろバカ!ママに殺される!」とか年相応な態度をするのが面白いポイントだった。

しかしある人物を殺してからタガが外れたのか、どんどんサイコになるのが面白い展開。こういう映画で悪役側が仲間割れするのはよくある展開ですが、仲間を殺す動機があまりにもクソガキで短絡的なのが面白い。途中で拘束した被害者に寄り添うところが、序盤の映画を観ているシーンと同じショットになってるのも好きなところ。

まあ犯人側にも同情ポイントがあって、前述したようにあんなパパとママじゃきちんと愛情を受けれなかっただろうから愛を求めてしまうのはちょっとわかるかな。てか両親が帰ってくるの早いな!計画的にてっきりこの日は帰らないのかと思ってたわ。ラストシーン好きだなあ。このあとどうなるんだろ。なかなか良作なスリラーだと思いました。前情報は入れずに観てね!