滝和也

宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第四章 天命編の滝和也のレビュー・感想・評価

3.8
魂の一撃、それは
背負いし業を束ね、
解き放つ閃光の矢。

そして白き巫女は旋律を奏で、光の巫女は祈り、出会う…。再びの宿敵は執念の怨嗟を持ち舞い降りる…。

「久しぶりだね。ヤマトの諸君。」

宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち
第4巻 天命編

激闘!テレザートへの道!復活のデスラー戦法。瞬間物質移送機による巨大魚雷がヤマトを襲う!旧作そのままのビジュアルを位相し配置する工夫が冴えるデスラー戦。

新規に設定されたサーベラーのキャラを描く第二話。この段階で白色彗星との第一戦が描かれるのは意外。敵の書き込み、キャラの深みが旧作より増して来ているので注目頂きたい。

そして旧作では土方艦長の手腕が冴えたゴーランド・ミサイル艦隊戦。今作は古代たちヤマトクルー全員の覚悟を示す展開に。イスカンダルに旅したものが背負う宿命。その重さを感じる見事な脚色で燃え上がる!

そしてテレザート上陸戦。前作では泥臭い戦車対生身の空間騎兵と言う熱き展開だったが、今作はスケールアップ。空間騎兵に新兵器、機動甲冑が登場!ハインラインの宇宙の戦士を思わせる機甲師団と敵地上戦艦とのバトル。やや旧作に比べスマートになりカタルシスが足りない部分もあるが、ザバイバルと斉藤の肉弾戦は健在!まぁ良しとします。

新たなチャレンジと旧作への深いリスペクトを感じますね。また所々に驚きの展開と次に繋がる伏線が張り巡らされ、目を離せなくなる。ヤマトファンなら必見でしょう。バトルも派手になって来てますし。それでは…

次巻も刮目して待て!
滝和也

滝和也