ホイットモア大統領

映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~のホイットモア大統領のレビュー・感想・評価

4.2
「アクション大盛り 友情濃いめ!!」
というキャッチコピーに惹かれたのと、クレしん映画で傑作を連発する高橋渉監督ということで鑑賞。

「アクション大盛り」に関しては、ストーリーが『酔拳』ベースなのに加え、まさかの『プロジェクトA』のテーマやドニー・イェンの肖像画、木人打ちまで登場するサービスぶり!
「ぷにぷに拳」の修行に『ベスト・キッド』要素もあって、満腹指数はMAX!

そんな'70-'80年代映画ネタや、昭和要素がちらほら見受けられ、ほのかにかの名作、『オトナ帝国の逆襲』を感じさせる。

また、「友情濃いめ」のコピーにも偽りなく、今回は春日部防衛隊、特に裏の主人公としてマサオくんにスポットが当てられている。

先に修行を始めたのに、皆に先を越され、何をやっても上手くいかないマサオくん。
彼と春日部防衛隊との"絆"には、ハンカチ必須だし、前半はコメディ120%なのに、締めるときは締める、緩急のつけ方が素晴らしかった。

そして、最後まで友情パワーを貫き、まさかの伏線と勢いでオチを付ける空前絶後のラストには、10年代のクレしん映画の傑作認定!!

「ブラックパンダラーメンで過払い金が戻ってきました!」というCMや、
「SNSにウソの投稿は悪!」など、ブラック・ジョークも冴え渡る!