エソラゴト

ドント・ウォーリーのエソラゴトのレビュー・感想・評価

ドント・ウォーリー(2018年製作の映画)
-
今作を鑑賞して真っ先に思い浮かんだのは2008年に公開された『潜水服は蝶の夢を見る』というフランス映画。どちらもある日突然身体の自由が利かなくなったある中年男性の実話を基にしたお話。

そんな惨めな姿にやはり最初は自暴自棄になりがちですが、やがてこれも神から与えられた試練だと受け止めるようになり、今まで顧みなかった自分自身を見つめなおしたり、家族を始め周囲の人々の大切さや有り難みを実感することになっていくのはきっと必然なのかもしれません…。

身体の自由は利かずとも精神的な自由は奪われていないー。身体的には自由なのに色々な意味で雁字搦めで身動きが取れなくなっている今の私達にとって本当の意味の"自由"とは何なのかを伝えてくれる力強く暖かいメッセージのこもった作品だと感じました。