みりお

恋は雨上がりのようにのみりおのレビュー・感想・評価

恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)
4.0
最高の一言。
雨のシーンも青空のシーンも本当に素敵で、「雨上がり」をここまで美しく表現できる映画もなかなかないんじゃないかと。

そして何より洋ちゃん。
「俺は橘さんといると、忘れていた、かけがえのない財産ってヤツを思い出すことができるよ」
一見使い古された、陳腐な表現なんだけど、洋ちゃん演じる店長が言うと、グッとくるんだよなぁ。
"歳をとって現実に疲れるほどに、過去が輝いて見えてくるその気持ち"が、痛いほどに伝わってくる。
そういう考え方を否定する「ミッドナイト・イン・パリ」にすごく共感を覚えたはずなのに、店長が言うと、自分も過去を振り返りたくなる。

人生って進むほどに大変なことがたくさんあって、常に何かしらに躓いているくらいが通常運行で、だからこそ「過去は良かった」と感じる。
それでも"いま"を生きるしかなくて、"いま"は容赦なく目の前に展開されていて。
でも休むことなく人生は続くからこそ、たまには雨宿りをしてもいいんじゃないかと、そんなメッセージがすとんと素直に落ちてきた映画でした。
それも洋ちゃんの飾らない演技と、小松菜奈ちゃんの透き通った映像のおかげかな。

それにしても洋ちゃん。
落ち込んでいるあきらを窓の外から呼ぶ洋ちゃん。
冷えピタが剥がれそうになりながらも風に堪える洋ちゃん。
ちひろ(シゲちゃん)と会った瞬間に、学生の顔に戻る洋ちゃん。
不慣れな感じでデートをする洋ちゃん。
図書館で佇む洋ちゃん。
すべてにキュンキュンが止まりませんでした。
久々にドキドキした恋愛映画でもあります。