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恋は雨上がりのようにのkoyaのレビュー・感想・評価

恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)
4.5
最近、観る日本映画が漫画原作がとても多くて、先日観た某映画は観なかったことにする扱いだったので、この映画も漫画が原作と聞いてあまり期待はしていませんでした。

しかしこの映画は観てみると、とてもさわやかです。
45歳の冴えない男、近藤店長に恋するアルバイトの女子高生。

ぐいぐいと迫ってくる女子高校生にたじたじの中年男。

年の差結婚など芸能人などではよく騒がれますが、実際、いくら若くてかわいくてもこんなにグイグイと迫られたら、普通の人は引きますよね......という「普通の人感覚」がとても面白かったし、真面目なシーンなんだけれど、どこかコミカルでした。

近藤店長役に大泉洋、女子高校生、橘あきら役に小松奈菜。
あきらは、陸上をやっていましたがアキレス腱の損傷で陸上を断念して、一人、ファミレスでがっかりしていたところ、あたたかく接客してくれたのが近藤店長でした。

私も高校生から短大時代までずっとファミレスでアルバイトしていて意外とあのフロアとキッチンの様子がリアルでしたね。本当にあんな感じでした。(スカートはあんなに短くはない)

中年男が若い女の子に恋する話をひっくり返して、若い女の子が中年男に恋をする話というちょっとずらしただけなのに、ずいぶんと変わりますね。

若い女の子や男の子を使っている店長ってあんな感じ。
ベテラン・ウェイトレスの濱田マリさんもこういうベテラン主婦アルバイトさんいましたねーって、ファミレスを懐かしく思い出しました。

恋愛ものといってもベタベタせず、ユーモラスな風味を感じさせるところ、そしてとてもさわやかな気持になる映画でした。

近藤店長の古い友人が、TEAM NACKSの戸次重幸さんで、北海道テレビの『おにぎりあたためますか』の2人だよね、と内心にやにやしてしまいました。

調べたら原作漫画はもっと登場人物多くて、エピソードも長いようで原作漫画、機会があったら読んでみたいです。
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