ゲイリーゲイリー

ゲティ家の身代金のゲイリーゲイリーのレビュー・感想・評価

ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)
3.0
誘拐犯と大富豪の義理の父親との板挟みになる独特な誘拐者のサスペンス。
これが実話に基づくとは‥。

誘拐された青年目線の緊張感や、金持ちなのにどこまでも身代金を払おうとしない義理の父親の金への執着心等は本作の見所。

クリストファー・プラマー演じるポール・ゲティの行動や会話からは、お金の価値とは何ぞやということを考えさせられた。
序盤では金持ちの格言めいた言葉がやけに説得力があるように見えていた。
しかし、終盤にかけて只々金しか信用することの出来ない哀れな人物に見えていく描写の仕方は本作で最も素晴らしいと感じた。
大富豪おじいさんを演じさせたらクリストファー・プラマーの右に出る者はいないと改めて感じさせられた作品。