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ゲティ家の身代金のwoosのレビュー・感想・評価

ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)
4.2
TOHOシネマズ新宿にて字幕版を鑑賞。2018年新作劇場鑑賞49作目。
客席は2割くらい。(帰りに敬愛する悪魔主義者の方を同じ会場で見かけたが、とても慌てられていた様子だったので声はかけられず)
テーマ「価値感」

[全体として]
石油王J.P.ゲティの孫がイタリアの広場で拉致されて、ジジイがケチんぼだったので周りの人はおろか、実行犯まで大変な目に遭うドタバタコメディ(一部嘘です)。
まず、ゲティという富豪がいたことすら知らない日本国プロレタリアート階級の自分としては、孫がナレーションする内容に「へー!すげー」といった庶民派な反応しか出来なかったのだが、映画を通じてそういう世界を観るのが楽しみなわけですよ。

[良かったところ]
金持ちの話だけあって、金持ちが出てくるシーンは重厚感があって、ローマの街も出てくるから凄くリッチだった。
あと、事実は小説よりも奇なりとかいうが、展開が二転三転するし、出てくる人が普通じゃない人ばかりで、とても映画的だったし、唯一と言っていい普通の人であるオカンのゲイルが観客と同じように翻弄されるので、凄く感情移入出来るんじゃないかと思う。(まあこの人も大概だけど)

[気になったところ]
このクソジジイは最低だし、完全に悪役だと思うんだが、どうしても嫌いになれないのであの最後はちょっと可哀想に感じてしまった。

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金持ちのクレイジーな価値観がチラ見出来ます。
オススメです。
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