ゲティ家の身代金のryacのレビュー・感想・評価

思った以上に写実的な作品だった。それでもリドリー・スコット監督なだけあって、目を奪われるような美術や画面構成によってヴィジュアル的にも楽しかった。

作中のゲティの振る舞いには「おのれ金持ち……」みたいな気分にさせられるけど、序盤で彼が語る「金持ちになる方法」と「金儲けの方法」の違いなどにはハッとさせられ、独自の価値観をもった人物として興味深かった。

とくに気に入ったのは身代金受け渡しからのクライマックスシーンと、ゲティの最期の描写。