踊る猫

アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニングの踊る猫のレビュー・感想・評価

4.7
これはなんだ!! 「ポジティブ・シンキングの力が奇蹟を実現させる」……と書けば陳腐もいいところなのだが、エイミー・シューマーの演技力がこの映画を一度観たら忘れられないものにしていると思う。まさに快進撃。メガトン級のパンチを食らったように思った。そして、この映画は「どんな人であってもそれぞれ劣等感を背負っている」「どんな人にも弱みはある」という隠し味を備えているところがミソと見た。そんな彼女たちに対して、まさに「新商品をきっかけにではなく、自分の心の持ち方次第で」変わることを訴えかけるメッセージの骨太さが頼もしい。今ここから、どんな魔法を使わなくとも、人は輝ける。ありのままの自分でいい……そんな彼女だからこそ、元カレに素直に謝ることも出来たのだろう(本当に自信のある人は、謝罪してもなおチャーミングなのだなと思った)。B級コメディなのだろうと思ってナメてかかっていたのだが、いや参った。アラがあるとすればその豪胆さ故に、160キロの豪速球を立て続けに食らったような感覚に陥るところ。実は細かくテクニカルな仕掛けを張ってあるところが見えづらい……が、ま、いっか。持ってけ4.7点!!
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