ひろぽん

アンクル・ドリューのひろぽんのレビュー・感想・評価

アンクル・ドリュー(2018年製作の映画)
3.7
マイケル・ジョーダンに憧れるも夢破れて、今はストリートバスケのチームのコーチをしている青年ダックス。大会を目前に主力選手をライバルチームに引き抜かれ、途方に暮れていたところ、かつて名選手だった老人アンクル・ドリューと出会う。若者を手玉に取る華麗なプレーを目の当たりにして、彼に助っ人を頼む。彼の仲間たちと共に大会で優勝を目指していく物語。


2012年にアメリカのペプシが制作したCMをベースに生まれた作品。アメリカのバスケットボールリーグのNBAで圧倒的な人気を誇るカイリー・アービングが、特殊メイクをしてお爺さんの「アンクル・ドリュー」に扮し、素性を隠したまま若者たちとストリートバスケで勝負して、スーパープレイを連発するというCM。

本作もそれにちなんで、カイリー・アービングをはじめ、現役や元NBAプロバスケ選手のスターたちが特殊メイクをして、70代の老人たちを演じていく。

前情報何も無しで観たところ、とてもお爺さんとは思えない機敏でキレキレな動きをしていてビックリした。

ダックスが初めてアンクル・ドリューと出会うシーンのインパクトが強く印象的だった。バスケを語る口だけのお爺さんだと思っていたら、若者たち相手に圧倒的なスキルの差を見せつけるというカッコ良さ。

基本的にはコメディとしてふざけ倒してるからツッコミどころが満載で面白い。また、ちょっとした恋模様やヒューマンドラマを混じえた王道のストーリーがほっこりする。

お爺さんという設定だからバスケのシーンは少し抑え気味だろうけど、それでも画面に釘付けになるようなプレーが多くて凄かった。ダンクにアリウープ、ダブルクラッチ、スリーポイント𝐞𝐭𝐜...といった動作はもちろん、ドリブルを見ているだけでも気持ちが良い。

中でも車椅子生活を長年続けていて立てないはずの仲間が、急に立ってバスケをやり始めるシーンは笑った。

バスケ選手なのにそれぞれ演技が上手だったし、クラブでキレキレのダンスバトルを繰り広げるシーンのダンスも最高にイケてた。

バスケに関して全く知識はないけど、気軽に楽しめる王道のスポーツコメディ。ラストの特殊メイクのメイキング映像や、NGシーン集も楽しい気持ちにさせてくれる。

登場人物たちの個性は強いし、
アンクル・ドリューの動きは半端ない!

これほどプロバスケ選手が何人も出ているレベルの高い映画はないと思う。
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