みや

THAT/ザットのみやのネタバレレビュー・内容・結末

THAT/ザット(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

死んだ友人から届いたAIアシスタントアプリをダウンロードした仲間たちがアプリに憑りつく悪魔に襲われるホラー。

邦題が完全に「IT」を意識したタイトルで可哀想。
こういう二番煎じタイトルというだけで、観る前から期待感が下がってしまう。
ピエロが出たりするから、元から「IT」を意識して作られた物なのかもしれないけれど。

青春B級感をきちんと出しつつ、丁寧に作られていて面白かった。
友達が死んだ悲しみや、アプリにだんだんと怯えていく過程など、こういった作品では珍しく速度はゆっくりと描かれる。
でも、中だるみするほど遅くはない。
後半はB級感が強くなり、お化け屋敷みたいなノリが楽しかった。
前半でそれぞれが語っていた伏線が活かされるのも面白い。
誰もが持ってる幼少期のトラウマや心の闇に付けこんでくるという、よくありがちな設定だが、一人ずつの伏線をちゃんと回収しきったのは凄いと思う。
じわじわ感とワッ!と驚かす系の両方があり、緩急が効いていて良かった。
楽しくお喋りできる超高性能のアプリは、数年したら普通に実装されていそう。

メインの仲間たちの内に、美女が二人イケメンが一人いて眼福。
美女二人が若干似ていたのには困った。
そこだけブツッと切ったかのように、殺される瞬間の場面が不自然にカットされていたのはなぜなのだろう。
特に子供が出てくる訳では無いから子供向けというわけではないと思うのだけれど。
ちょっと気になった。
みや

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