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縮みゆく人間のkazu1961のレビュー・感想・評価

縮みゆく人間(1957年製作の映画)
4.0
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-482 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-585

🖋最後は哲学的なラストでした。その普遍的な“人間の存在”の問いかけの是非は置いておいて、とにかく人間が縮んでいくというその素晴らしい原作のアイディアが、見事な特撮と演出で本当に人間が小さくなっていくように感じさせる、クオリティがとても高い映像としてさらに素晴らしいものになりました。1950年代とは思えない特撮レベルですね!!

🖋️50年代のSFの中では、放射能で生物が巨大化する作品は多く生み出されました。本作はその全くの逆張りで、放射能を浴びたことによって身体が縮んでいく男性を描いた物語で、とてもシュールな作品です。

🖋️ 巨大な日用品の模型をセットを使う演出で、縮んでいくことでその周囲の家具や人とのバランスがどんどんと変わっていくのが見事!!、さらに特撮をふんだんに使っての飼い猫や地下室の蜘蛛と格闘するシーンも見どころです。

🖋️最後には微粒子になっていくんでしょうが、そこは宇宙や神のみぞ知るという哲学的なエンディングに突入。放射能への警鐘だけでなく、このラストシーンが本作を深いものにしています。。。この辺りはジャック・アーノルド監督の手腕ですね!!

😌Story:(参考: ※※※)
核実験による被爆と街中で噴義された殺虫剤の相乗効果で、スコット・ケアリーは身体が編み始める。医師たちの懸命な努力にも関わらず、縮小は止まらない。ついに家庭も崩壊し、自宅に唯一人取り残される。そこには猫・鳥・興などあらゆる物が恐怖となる現実があった。家族にも見放された彼は衝撃的な最期を迎える・・。

🔸Database🔸
・邦題 :『縮みゆく人間』
・原題 :『The Incredible Shrinking Man』
・製作国 : アメリカ
・初公開 : 1957
・日本公開 : 1957/05/17
・上映時間 : 81分
・受賞 : ※※※
・監督 : ジャック・アーノルド
・脚本 : リチャード・マシスン
・原作 : リチャード・マシスン
・撮影 : エリス・W・カーター
・音楽 : ジョセフ・ガーシェンソン
・出演 : グラント・ウィリアムズ、ランディ・スチュアート、エイプリル・ケント、ポール・ラングトン、ウィリアム・シャラート

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
新進怪奇小説作家リチャード・マシスンの原作「縮みゆく人間」を彼自ら脚色、「タランチュラの襲撃」のジャック・アーノルドが監督した空想科学映画。撮影監督は「決闘者」のエリス・W・カーター、音楽は同じくジョセフ・ガーシェンソン。主演は、「風と共に散る」のグラント・ウィリアムス、「僕は戦争花嫁」のランディ・スチュアート、テレビショウに出ているエイプリル・ケントなど。
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