ホイットモア大統領

千と千尋の神隠しのホイットモア大統領のレビュー・感想・評価

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)
4.4
「一生に一度は、映画館でジブリを。」の最後を飾るのはこの作品!!
…え?全部で4作品じゃなかったかって?またまたー、そんなことあるわ…

当時家族で観に行ったんですけど、チケット売場に記載されていた『ジュラシック・パークⅢ』の文字に心惹かれ、俺だけ土壇場で変更した思い出。
確か今は無きワーナー・マイカル・シネマズだった気が…

てことで劇場初鑑賞。

『鬼滅の刃』に抜かれてしまったとはいえ、やはり長年1位の功績は伊達じゃなく、何回見ても面白い。否、面白すぎる!

本作はタイトルにも現れている通り、千と千尋、湯婆婆と銭婆、上層と下層、等々…二面構造を以て、さらには「働く」=「生きる」という宮崎監督普遍のテーマで千尋の成長物語を描いた作品だと思いました。
また、カオナシはエゴの象徴、加えて、千尋と対になる存在として描かれており、千尋(の心)が成長するにつれてカオナシも肥大化していくといった対比が面白い!

極め付けはカオナシ騒動後の演出。

あの電車は明らかにカロンの渡守(そもそもリンに桶でやらせてるけど笑)だから、水平線で隔ててるのは “生と死” なんだと思う。
つまり千尋は、「働く」=「生きる」だけでなく、「もう一つの側面」=「死」も知ったことで、ラストあの選択ができたんじゃないかな?

そして、髪留めの紫という色は、スピリチュアルな要素を持ち、 “精神と肉体” (二面性)の融合、「権威」や「尊敬」という意味があるそうです。

『鬼滅の刃』と書いたけど、あちらも夢と現実、永遠と有限、朝と夜…という二面構造で炭治郎たちの成長を描いてるんだよね。だから売れるべくして売れた作品なのかも!

好きなシーンは、坊ネズミとススワタリのえんがちょ、あと、襲来!!オクサレ様!の大パニック展開。やっぱり匂いが伝わる作品て傑作が多い気がする!
ここでのリンのお姉さんぶりもそうだし、大根神、銭婆のさり気ない優しさにほっこりさせられるのも、ジブリらしくて良いなと。

帰りはスーパーに寄って、ちょっとお高くて大きい肉まんを買って食べました。


以下、次の「一生に一度は、映画館でジブリを。」で上映されそうな作品を予想!

①『となりのトトロ』・・・・ファミリー枠!
②『ハウルの動く城』・・・・女性人気&新しめ枠!
③『紅の豚』・・・・・・・・マニア枠!
④『おもひでぽろぽろ』・・・駿さん以外の監督枠!

…今回も『ラピュタ』は無しかよ、ちくしょー!(妄想)