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千と千尋の神隠しのmのレビュー・感想・評価

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)
5.0
本当に本当に大好きな映画。映画館の大画面&大音量で観られる日が来るとは…。
ジブリのヒロインの中で私は千尋ちゃんが1番好き。最初は臆病でどんくさくてまともにお礼も挨拶もできなかったのに、最後には大事な人たちを守れるくらいに強く賢く成長する。気味の悪い場所にいきなり1人で放り込まれるなんてどんなにこわかっただろう。それでも現実を受け入れ、翌日の朝にはもう顔つきが変わっている千尋本当にかっこいい。
細かいけど、湯婆婆の圧迫面接で誰が千尋に味方したのか聞かれても絶対にハクの名前を漏らさなかったり、銭婆の家に行く時はちゃんと仕事着から着替えていったり、自分のことを襲ってきたカオナシのことも最後まで心配する千尋は勇敢だし精神的に大人だと思う。銭婆の家からの帰り道なんてもともとは6駅分を歩いて帰るつもりでいたんだよね、それも真夜中にカオナシ連れて。ほんと尊敬。湯屋での体験をこの後忘れてしまったとしても、何かの形で千尋の心の財産として一生残っていてほしいと切に願う。
千尋の心細さや不安がもろに伝わってくるから、まわりの優しさがいちいち沁みる。限界がきたときに「つらかったろ?お食べ。」と言って思う存分泣かせてくれるハク、「分からないことは俺に聞け!」と言って手取り足取り仕事を教えてくれてピンチの時はいつも走って助けに来てくれるリン、そっと見守り応援してくれる釜爺、嫌な客の対応は率先して自分が引き受けて従業員を守り、仕事を頑張ればめちゃくちゃ評価してくれる湯婆婆がいる湯屋は、割と理想の職場だったりする。
この映画の良さなんていくらでも語れてしまう。こんな名作を生み出してくれた宮崎駿監督とジブリに大感謝🙏
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