あんがすざろっく

スパイダーマン:スパイダーバースのあんがすざろっくのレビュー・感想・評価

4.8
何だこれ〜⁉️
むちゃくちゃ面白いじゃないですか‼️
世界にスパイダーマンはただ一人だったはずが、様々な次元に様々なスパイダー(ウーメンもガールも豚も)が存在していた。

放射線に汚染された蜘蛛に噛まれた少年マイルス。自らの才能を持て余し、自信を持てなかった彼に与えられた、大いなる力。しかしマイルスは、その力をコントロール出来ずにいた。
ある日、彼はスパイダーマン=ピーター・パーカーとヴィランの死闘現場に遭遇。そのピーターから、世界を救って欲しい、と秘密のチップを預かる。直後、ピーターはヴィランとの闘いに破れ、命を落としてしまう。
僕には世界は救えない、約束を果たせないと悩むマイルスの前に現れたのは、ちょっとメタボ気味のピーター・パーカーだった…。

本作の主役は、我々が今まで見てきたスパイダーマン=ピーター・パーカーではありません。
全く違う次元でストーリーが進行する、新たなスパイダーバース。
スパイダーマンの概念(ルックス)を取り払い、幾つもの可能性を押し広げた新しいアイデア。
その躍動感は、サム・ライミ版やMCUシリーズのそれとは、少し違います。
アニメならではの表現力ですね。
ベイマックスに通じるものがある気がします。
そしてヒーローが集結する展開は、さながらアベンジャーズ。

あっ、スパイダーマンもアベンジャーズだったね。
考えたら、ベイマックスもマーベルでした。
やっぱり、マーベルって面白いなぁ。

1930年代のモノクロ世界から飛び出したスパイダーノワールはカッコよかったし(シン・シティを彷彿とさせます)、まるでタイムボカンシリーズに登場しそうなスパイダーハムも最高。
おなじみグウェン・ステイシーもこちらの世界では大活躍。
それぞれが乗り越えるべき壁を越えて、ヒーローになっていく。
大いなる力には、大いなる責任が伴う。
正に、ベン叔父さんの言った通り。
新しい基軸を打ち出しながらも、大事な部分はしっかり踏襲しています。
マイルスが乗り越えるべき壁は何だったのか。
そしてマイルスは、授かった大いなる力を使いこなせるようになるのか。
ピーターとの約束は果たせるのか。

そして、あの方もゲスト出演。嬉しくなってしまいました。

音楽なんですが、僕はブラックミュージックとかヒップホップ、R&Bが苦手であんまり聞かないんですが、本作はブラックミュージックが世界観にピタリと合っていて、サントラが良かったですね。



最近またアニメ熱が上がってきていて、「僕のヒーローアカデミア」にどハマり中なんですが、ヒーローチームの活躍、自らの才能や個性を発揮して壁を乗り越えていく作風は、無条件にテンション上がりますね。しかもアメコミチックなところが僕好み。アメコミ好きな方にはこちらもオススメです。
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