みりお

15時17分、パリ行きのみりおのレビュー・感想・評価

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)
4.0
過去レビュー連投📝
※夜中にごめんなさい、スルーしてください。

おもしろかった〜!
あんな緊迫のはじまり方からの、いきなりの回想シーンが来たから、ラストはきっと…といろんなことを予測させられ、そのせいでアンソニーたちの何気ない日々に胸が熱くなる…あぁもうクリント・イーストウッドの思うツボだわ😝💦

「人生に導かれている」というアンソニーの言葉に納得するほどの奇跡的な偶然の重なりによって導いた結果。
あのとき二日酔いで寝過ごしていれば…
あのときアムステルダムに魅了されて留まっていれば…
あのときおじいさんに手を貸していなければ…
あのとき窓際を譲っていなければ…
あまりの偶然の重なりに、ラスト30分はすぐに観直してしまいました👍

そして奇跡の重なりでもある一方で、本当に多くの人の命を救った3人の行動は、本当に小さな、でも純粋な正義感から来たものなんだなと痛感。
前日までの3人は本当にどこにでもいる若者で、クラブでお酒を飲むことに幸せを感じる年相応の青年たちで、でも心の中に燃える信念によって、危機に直面したときに第一歩を踏み出せたからこそ、これだけ多くの人の命を救えたのだと思うと、彼等の勇気をますます讃えたくなりました✨

それにしてもほとんどの登場人物が、当時の本人たちが演じていると聞いて本当に衝撃👀❗️
全く違和感ないし、なによりたった2年前の身も凍るような時間を、PTSDを乗り越えて見つめなおし、「伝える」という選択をしてくれた出演者の皆さんに感謝です🥲
世間的には評判悪いみたいだけど、私はとっても好きだったなぁ💓


【ストーリー】

2015年8月21日、554人の客が乗るアムステルダム発パリ行きの高速鉄道タリスに、武装したイスラム過激派の男が乗り込み無差別テロを企てる。
乗客たちが恐怖に凍り付く中、旅行中で偶然乗り合わせていたアメリカ空軍兵スペンサー・ストーンとオレゴン州兵アレク・スカラトス、二人の友人の大学生アンソニー・サドラーが犯人に立ち向かう。


【キャスト・スタッフ】

*監督:クリント・イーストウッド

みりお、まさかのクリント・イーストウッドのみりぺでぃあ書いてなかった👀💦
我ながら衝撃だぜ…笑
ということで、ハリウッドの巨匠について改めて掘り下げ💪
イーストウッドはアメリカ出身🇺🇸
1930年生まれで、御年91歳👀!!
学生の頃は成績が良くなく、当時の学友たちは「彼が学校にいたことはない。卒業できるとは思わなかった」と語っているそう🤣
ただ運動神経と音楽のセンスはピカイチで、また度胸もあったため当時の先生から演劇サークルへの参加も勧められていたんだとか✌️
ただ演劇に一切興味がなかったため断り、自動車や航空機の整備を学んだ高校生活だったようです💦
卒業後は工場に勤務したり、ライフガードをしてみたり、はたまた陸軍に参加してみたりと、職を転々とする日々を過ごしていたようですが、どれも長く続いたわけではなく貧しい生活だったみたい💦
ただとある映画の撮影現場でエージェントの目にたまたま留まったことから、業界人に紹介されながらオーディションを受けるようになります✨
1954年から大量のオーディションを受け始めましたが不合格が続き、1955年に『半魚人の復讐』の端役でようやく映画デビュー🌟
しかしその後も端役での映画出演が続き、イーストウッドはなんとプール掃除をしながら撮影に参加してたんだとか🤣💦
そんな彼に転機が訪れたのが、超人気TVシリーズ『ローハイド』(1960-1965)への出演からで、主要な役ながら、なんと劇中歌の歌唱まで行い、一気に知名度を上げました✨
そしてドル箱三部作と呼ばれる『荒野の用心棒』(1964)『夕陽のガンマン』(1965)『続・夕陽のガンマン』(1966)での映画デビュー🌟
黒澤明監督の『用心棒』をモチーフにしていることに感動して出演を決めたこの作品が興行的に成功し、俳優としての名声が確立されたそうです✨
そして1971年には歴史的な名作『ダーティハリー』への出演を行い、なおかつ同年に初の監督作『恐怖のメロディ』を作り、それが高く評価されたことから、映画界での地位を確立します。
その後もたくさんの出演作と監督作に恵まれていますが、監督業に進出した大半の役者と違い、いわゆる「大作」には出演せず、自らのプロダクションで製作した小規模作品で監督業と俳優業を両立しながら地位を確立したところが、彼の本当にかっこいいところ😉🌟
そして1992年、そのように小規模で製作した『許されざる者』で第65回アカデミー賞監督賞、作品賞をW受賞❣️
さらに2004年の『ミリオンダラー・ベイビー』で2度目のアカデミー作品賞/アカデミー監督賞のW受賞を果たし、しかも74歳という、最高齢での受賞記録を樹立したバイタリティを持って、レジェンドとなったと言えます🥰✨
2000年代に入ってからの監督作だけ見ても『ミスティック・リバー』『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』『グラン・トリノ』『インビクタス』『ハドソン川の奇跡』『運び屋』など、名作ばかり!!
本当に映画を愛し、映画に愛された、唯一無二の才能だということがわかる経歴で、改めてビックリしました👀🌟
みりお

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