群青

15時17分、パリ行きの群青のレビュー・感想・評価

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)
3.0
2018年劇場鑑賞9作目


アメリカン・スナイパー、ジャージ・ボーイズ、ハドソン川の奇跡と実録モノばかり撮っているクリント・イーストウッドが次に選んだ実録モノは特急列車で起きたテロ未遂事件。なんと当事者本人を本人役に起用するというトンデモ作品になっている。監督はどこまでいくのだろうか。今度何か撮ったら、事件の仕掛けた犯人も本人を起用するのか笑


キャッチにもある通りこの作品から感じるのは運命。
なんでもないような些細なことが実は後の何かに繋がっているのではないか、という信じないわけにはいかない力を感じてしまう。あからさまなキリスト的な描写があるけれどもそれが腑に落ちてしまう。だって実際にあの時あの行動をした、という事実があるから。

コトが起きるまではずーっと本人たちの何気ない日常が続く。校長室に呼ばれたり、望みのポジションを取れなかったり。挫折やいじめもあったけど友達にも会えた。誰にでもあるような普通のこと。普通の良い思い出、普通の悪い思い出。
それらの何か一つでもズレていたら、テロは防げなかったかもしれない。


自分が観たクリント・イーストウッドの作品も考えると、運命に翻弄されると言う表現がぴったりかもしれない。直近の実録モノなんてまさにそうだと思える。
彼の意識はどこまでの境地に達しているのだろうか。


実は言うと、この作品のおそらく2,30分は寝てしまっている。スペンサー・ストーンがパラレスキューの試験に落ちてしまって、そこから船を漕いでしまった。気がついたら3人がクラブで踊ってました笑
かなりの部分を寝てしまっていたが、他のサイトで補完しました笑
しかしそれでも運命を感じましたよ、嘘じゃないですよ!笑
この俺の寝落ちだって運命に違いない。観れなかった部分があったからレンタルショップに行くんだろう。そこでもし何かが起きたら…

と考えるとやっぱり運命ってあるのかなって思います(無理矢理)
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