great兄やん

ボーダーライン:ソルジャーズ・デイのgreat兄やんのレビュー・感想・評価

4.2
【一言で言うと】
「ルールを“破る”正義」

[あらすじ]
アメリカで、メキシコを経由して不法入国したと思われる人物が、15人の死者を出す自爆テロを起こす。アメリカ政府はさらなる犯行を防ぐため、CIAの特別捜査官のグレイヴァーに、国境地帯で密入国ビジネスを仕切る麻薬カルテルをかく乱させるよう命じる。グレイヴァーは、家族を殺したカルテルに恨みを抱く暗殺者のアレハンドロと共に麻薬王の娘をさらい、カルテル同士の抗争を引き起こそうとする...。

遅ればせながらも観てきました...

ていうかあの『ボーダーライン』に続編があるとは知らなかったです😳

でもエミリー・ブランドもいないし監督もデュニ・ヴィルヌーブじゃないし、ましてやステファノ・ソッリマって誰!?な感じだったんですけど...
ゴメンナサイ。疑った僕がバカでした😫

緊迫感は前作同様ありましたけど、“ジワジワ”くる緊迫感じゃなくて、こう“ガツーン!”と来る緊迫感だったように思えます。
でも冒頭のショッピングモールのシーンはかなり凄かったです。思わず「ふぉっ!!∑(゚Д゚)」って言っちゃったくらいですから😅www

それに何と言ってもアレハンドロ演じるデルトロがもう怖い怖い!!😰
前作ではエミリー・ブランドを食ってかかるような演技でしたけど、今作ではあの相棒のジョシュ・ブローリンでさえ霞んでしまうような鬼気迫る演技でした。
とにかくあのアディオス撃ちといい、特に一番ビックリしたのがあの“頬“のシーン。
思わず「え!?嘘やろ!?(゚ω゚)」ってなりました。
彼の生存本能にはもうビックリどころか笑っちゃいますよ( ̄▽ ̄;)...

前作ではアレハンドロの恐ろしい一面しか描かれてなかったんですが、今作でアレハンドロの”生きる“という執念深さや”父親“という面影も描かれていたように思います。
まぁあれが本性なのかどうかは知りませんが😅
恐らくまだ裏の本性があるのでは...
何せこのボーダーラインならぬSICARIOは全3部作とのことなんで、ラストでアレハンドロの全てが分かるんでしょうね、きっと...

とりあえず前作で味わったあのドキドキする緊迫感というのはあまり期待しないほうがいいかと思います。
でも迫力といい、物語の質とかは前作以上かと思いますんで、全体を総評して前作よりも好きです。ムッチャ好きです。

今作で監督が変わって、しかも音楽を担当したヨハン・ヨハンソンがお亡くなりになったとのことなんで、次作は一体どうなるやら...
少なからずともいい結果には至らないんじゃないかな(ー ー;)