雨宮はな

レゴ(R)ムービー2の雨宮はなのレビュー・感想・評価

レゴ(R)ムービー2(2019年製作の映画)
3.0
一作目を観ていれば、今回は兄妹の意識の反映だとすぐにわかる。ので、”アルママゲドン”も何のことかすぐに察することができた。
自分が姉の立場なので作品中の兄くんの「妹が邪魔をする!」「自分は悪くないのに」という気持ちがよくわかって辛かった。母親はとにかく家が片付いてほしくて喧嘩でうるさくしないでほしいっていう自分の欲求のために動いていて非常に教育的でないし、父親は「お母さんの言うことをききなさーい」と声をかけるだけで全く教育的でないしこんな両親でこどもたちがかわいそうだった。
ぞっとしたのはこれが姉と弟だったら、絶対に姉だけが責められて弟は全般的に庇護されたんだとうということ。妹ちゃんの悲し気な表情や何か言いたそうにしている様子でも庇護欲はそそられるだろうけど姉弟バージョンよりはマシだろうから、そのパワーバランス設定だけはGJだといえる。

レゴ側の物語は成人後の成長について、よく描いていたと思う。結婚や同棲を上手く使って、自己成長や成長を望むことの自然さと傲慢さ、なぜ他者に望むのかといったところまで描かれていた。
ミュージカルシーンがそんなに良くないのもキャラクターが反映されていて非常に良かった。
雨宮はな

雨宮はな