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天才作家の妻 -40年目の真実-のmakoのレビュー・感想・評価

3.9
ノーベル文学賞を受賞した作家ジョセフ(ジョナサン•プライス)。ジョーン(グレン•クローズ)はジョセフを慎ましく支え、誰の目にも理想的なおしどり夫婦と見られていた。 
授賞式が開かれるストックホルムへ息子と共に行くが、記者のナサニエル(クリスチャン•スレイター)からジョセフにまつわる疑問をジョーンに問いかける。 
そこから夫婦の秘密やジョーンの過去などが明らかになっていく。 

ジョーンは若い頃、作家の有望株だったがその当時女性では作家で成功するのが難しいと言われ作家になることを断念していた。ここにも当時、男性優位社会で女性軽視があったことに軽くショックを受けました。
そしてジョーンはジョセフを支えることになる。 

ノーベル文学賞という偉大な賞を受賞した夫を複雑な気持ちで見つめるジョーン。夫を愛しているものの、成功を遂げた影にはジョーンの才能があったからこそ。 
スポットライトに立つ夫と影から見守る妻。 
そしてそんな胸中を知らない無遠慮で不躾な夫。 
このモヤモヤした感じや夫にイライラを募らせる妻の構図に惹きつけられ目が離せませんでした。 

複雑な感情を目や表情だ見事に演じたグレン•クローズ。知らない女優さんかと思っていたら『アルバート氏の人生』で主人公を演じていた女優さんということを後から知りました。 

『アルバート氏の人生』のレビューはこちら
https://filmarks.com/movies/52993

『アルバート氏の人生』も、その当時女性が一人で生きるには困難な時代で、女性が男装して男性として生きていく物語でした。なんだか本作に共通する物語で、グレン•クローズさんはこういう題材に興味があるんだなと思いました。 
『アルバート氏の人生』では見事に男装されてて男性にしか見えず、本作のジョーンと同一人物と分かりませんでした。 
ラスト、『アルバート氏~』より本作の方が救いがあってよかったと思いました。 
私はジョーンに感情移入をして観たのでジョーンの気持ちがよく分かり共感できました。 
男性が観たらどう思うのかしら^_^; 

若い頃のジョーンを演じたアニー•スターク。母はグレン•クローズなんですね。どおりで何かグレン•クローズに似てるなと思った。娘なら納得です。

中々面白く楽しめました( ̄ー ̄)ニヤリ 
でもちょっと物足りなさを感じました。 


字幕翻訳 牧野琴子 
劇場鑑賞 #23
2019 #36


◆雑談
Blu-rayレコーダーが壊れてしまいました。ちょっと動作がおかしいなと思っていたら、録画リストが開かず。録画していた映画が何本もあったのに観られずじまい。またテンションが下がってしまいましたが、新しいBlu-rayレコーダーを夫が買ってくれたのでよかった〜😆 またバンバン録画していこうっと笑
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