少年と父親と父親の友人。3人が過ごす夏の3日間の物語。
myFFF2018短編5作目。
ホームビデオのような質感で描かれるのは、主に少年と父親の友人との交流。
といっても何か劇的な出来事があるわけではなく、だけど確かにこの3日間の前と後では、何かが違っている。
もしかしたら数年経って、父親の友人が少年に「こんな事あったよね」って話しても、「そうだっけ?」と素っ気なく返されてしまうかもしれない。
でもそれでいい。
そういう日々で私たちは出来ているのだ。
何気ないけれど少しだけキラキラした、夏のひとときが詰まった作品。
容赦なくボロボロになっていく麦わら帽子がよかった。