へたれ

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのへたれのレビュー・感想・評価

4.5
良かったとこ1 主演2人のキャラクターが際立っている
リック・ダルトンとクリフ・ブースというキャラクターが、実在の人であってほしいと思うぐらいキャラ立ちの良い役。リック・ダルトンを演じたディカプリオの楽屋での自己嫌悪シーンは、一人コント並みに面白かったし、クリフ・ブースを演じたブラピも、こんなにカッコいいブラピは本当に久しぶり。この2人の日常をドラマシリーズ化すれば喜んで観るレベルの完成度。

良かったとこ2 シャロン・テートの映画館のシーン
たぶんこの映画の中で一番多幸感に溢れているシーン。中盤で、シャロン・テート本人の名場面を、シャロン・テート役のマーゴット・ロビーが嬉しそうに鑑賞するシーンがかなり長く続く。ストーリーには特に絡まないシーンではあるけど、あえてシャロン・テート本人の映像をそのまま使うあたりに、「マンソンファミリーなんか放っておいて、シャロン・テートの活躍をみんなで楽しもうぜ」という意思が強く感じられた。

良かったとこ3 用意周到な構成
伏線でどんでん返しがあるような映画ではないものの、一見ダラダラしている会話シーンであっても、後から振り返ると無駄なシーンが思い当たらない。一方で、会話そのものは雑学ネタの披露ではなく、キャラクターの状況に合わせた自然な会話になっているので、時間の長さを感じなかった。

良かったとこ4 良い歴史修正主義
歴史上の悲劇にフィクションで仕返しするパターンは今回も健在。2時間以上引っ張り続けて最後に爆発させるので、爽快感が強い。
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