でしょうかな

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのでしょうかなのレビュー・感想・評価

3.7
かつては西部劇のスターだったが、今や悪役ばかり演じる落ち目の俳優・リックと、彼の相棒で同じく仕事の無いスタントマン・クリフ。焦るリックに対し飄々としたクリフだが、彼らの背後に怪しいヒッピー集団の影が。

マンソンファミリーによるシャロン・テート殺害事件の映画化…「ではない」。もしもその裏でこんなことが起きていたなら…という監督の願望が見えまくり。旧世代も新世代も否定せず、なおかつ悪はぶちぶちにじきのめされる。リックの感傷と奮闘、クリフのカッコよさも描かれるが、間違いなく最後が一番やりたかったんだろう。60年代のギラギラした色彩感も好き。
ただ、ものすごく好きってことはない。知識前提というか、ついてけなかったらそのまま置いてきぼりになる作風は正直あまり好きじゃない。最後も元々事件をある程度知ってたから楽しめたけど、特に予習しないで見ていたら意味不明な場面が挟まりまくるクソ映画だと思う。タランティーノ作品がそういうもんだって言われたらまあそうなのかもしれないけど。
でしょうかな

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