ディカプー&ブラピ
この2人が同じフレームに収まっている映画を観れる日がこようとは(笑)
これは間違いなくタランティーノの功績。
2人ともデビューの頃はアイドルのような扱いを受けながらも、消えることなく演技派に上手くシフトし、個性的な作品の製作にも積極的に参画するなど、映画界に貢献しているとこまで似ている。
あと、やはりイケメンだ(笑)
野郎から見てもカッコよすぎる。
初っ端、2人のツーショットが映し出された瞬間からニヤニヤが止まらない。
以下、ネタバレあり
良くも悪くもタランティーノ印。間違いなくタランティーノ映画。このクセになる感じは、もうタランティーノ映画とかを超えて1つのジャンルを構築している気がする。
ただし、万人受けは難しい。いつもの事だが、映画ネタだけじゃなく色んな要素の病的なまでのマニアックさがタランティーノの持ち味でもあり、それが下手をすると一見さんお断り的に作品のハードルを上げてしまっているのも事実。
ただ!レザボア・ドッグスやパルプ・フィクション、ヘイトフル・エイトやジャンゴ、イングロリアスなどは、物語自体に強烈なフックがあり、それがあるからこそ、ストーリーに関係ないような無駄話が活き、マニアックなネタを仕込んでも多くの人に支持されてきた。
この物語と会話、ネタの絶妙なバランス感覚はタランティーノの専売特許で、彼の主な受賞歴を見ても、アカデミー賞を2度受賞しているのを始め、殆どが脚本絡みの受賞というので実証済みだ。
で!本作。
んー・・正直、なかなか物語に入り込むのが難しかったぞ(笑)
どうも過去作品に比べて、一本筋の通った物語が見当たらなかった。
古き良き時代のハリウッドの光と陰、ヒッピー全盛の時代背景など、それはそれでいい。しかし、肝心要のストーリーに掴み所がない。
前半の1時間半は、どれが終盤に絡んでくる要素なのか、どれがタランティーノらしい無駄話なのか、のメリハリがなく、彼の作品で初めて睡魔と戦う羽目になった(笑)
ディカプリオとブラッド、そして脇を固めるアル・パチーノやマーゴット・ロビー、常連のマドセンさんやラッセルさんのお陰でなんとか持ちこたえた、みたいな感じだ。
後半のブラッドがヒッピーの集落みたいな所を訪れた辺りから、やっとエンジンが掛かりだし、一気に加速していくが、やはり前半の緩い展開が尾を引いて、ディカプリオ宅襲撃の唐突感が拭えなかった。
シャロン・テート事件は撒きエサかーいっ(笑)
つまり、タランティーノ特有の、それまでバラバラだったピースが終盤に向けて収束していく快感が希薄で、終盤のタランティーノらしいバイオレンスシーンが、全編を通して凄く浮いていると感じたままエンドロールを迎えてしまった。
ブラッドにあそこまでさせる事が出来るのはタランティーノぐらいだけど(笑)
まさに奇跡のトライアングル、ディカプリオとブラッドとタランティーノ。この観る前から期待感を煽ってしまう組み合わせだったので、ハードルが上がってしまうのは仕方ない。また、ディカプリオはジャンゴで、ブラッドはイングロリアスでタランティーノと組んで素晴らしい作品に仕上げていたので、共演なら更に・・・
って、思っちゃうよそりゃ(笑)
ま、タランティーノが相変わらずの足フェチだったから安心したよ(笑)