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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのDcatcHerKのレビュー・感想・評価

4.1
 クエンティン・タランティーノ監督の作品は、「ジャンゴ 繋がれざる者」を鑑賞しただけで、それ以外は鑑賞したことがない。もともと、陰惨なシーンが多い映画は得意ではなく、理由がない?陰惨さ(タランティーノ監督の作品は特にそういうイメージ)は、特に拒否反応があるから。  
 では、「ジャンゴ 繋がれざる者」をなぜ観たかというと、レオナルド・ディカプリオさん、ジェイミー・フォックスさん、サミュエル・L・ジャクソンさんが出ていたから。レオナルド・ディカプリオさんが黒人の酷使で有名な農園領主カルビン・キャンディを演じて、これが、物凄い悪役。こんな役よく受けたなと思うほどなのだ。そして、カルビン・キャンディの結末も、レオ様のイメージとは全く違う陰惨なシーン。映画自体のストーリーは面白かったけど、それ以降、食わず嫌いのままでいた。
 そして、今回もクエンティン・タランティーノ監督の作品ということで鑑賞したわけでなく、やはり、レオナルド・ディカプリオさんとブラッド・ピットさんがお目当てで鑑賞。
 スクリーンからは、1960年代のハリウッドが何の違和感もなく映し出され、その当時の雰囲気がしっかり味わえる。そして、落ち目のスター俳優リック・ダルトンを演じたレオナルド・ディカプリオさんが、その落ち目度を余すことなく表現している。達者な子役とのやり取りは最高に笑えた。そして、リックを支えるクリフ・ブースを演じたブラッド・ピットさん。スタントマン兼付き人なのだが、肉体美が凄いし、ブルース・リーとの対決シーンは笑ってしまうほど、呆気なく終わった。
 映画の最後、ヒッピーたちとの格闘のシーン。これぞ、タランティーノ監督の本領発揮という感じで、グロいシーンの連続。ここまでやるか?っていう感じ。
 これまで、タランティーノ監督の映画は、出ているキャストに惹かれて鑑賞していたが、今回鑑賞してちょっと長いとは思うものの惹かれるところがあったので、ほかの作品にも興味が沸いてきた。
 とりあえず、王道の「イングロリアス・バスターズ」、「シン・シティ」、「パルプ・フィクション」あたりを鑑賞しようと思っている。「キル・ビル」シリーズは最後の最後かな。
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