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ジョン・ウィック:コンセクエンスのDcatcHerKのレビュー・感想・評価

4.1
 映画以前にキアヌ・リーヴスさんが好きなので、どうしてもそこをスタート地点として、レビューを書いてしまうし、鑑賞作品を選んでしまう。
 この映画も、最近なかなか映画館で鑑賞できない中で、キアヌ・リーヴスさん主演という理由で選んだ作品。
 とは言え、キアヌ・リーヴスさん主演と言いながらも、あまりにバイオレンス過ぎて、このシリーズの最初の頃の作品は唯々人が殺されていくシーンに、「???」という感じだった。なぜなら、さすがに大義名分の無い殺し合いに(きっと映画の中ではそれぞれに大義名分があるのだろうけど、さっぱりそれが理解できない)、付いていけないというのが実際のところ。じゃぁ、大義名分のある殺し合いはいいのか!と突っ込む人がいるかもしれないが・・・。
 いずれにしろ、ダイナミックなアクション、セットや映像があまりに素晴らしく、綺麗と感じながらも、シリーズの最初の作品からこれまでの作品は、どこかに「???」と感じながらは観ていた作品だった。 
 ところが今作品、今までの作品の「???」なところを回収してくれたように思っている。
 というのも、最高のバイオレンスを楽しませてくれながら、いかに暴力が無意味で愚かなことかを教えてくれているように思うからなのだ。(私の勝手な解釈かもしれないが・・・)
 そう思える理由は、ドニー・イェンさん演じる刺客ケインが、結局刺客ケインが求めていたものを得ることができないという結末であり、ジョンの安寧は、「2つ並んだ墓石に刻まれた『妻を愛した夫』、『夫を愛した妻』というように描かれていたから。
 監督やキアヌ・リーヴスさんやキャストの皆さんは、そういう深謀遠慮を持ちながら、観客を楽しませていたのだと思うと、ただただバイオレンスを楽しむということでなく、暴力の応酬がいかに愚かなことかも感じながら観ないといけないように勝手に思うのだ。(笑)
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