群青

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドの群青のレビュー・感想・評価

3.2
2019年劇場鑑賞14作目。
字幕で。


これを観るときは朝から行かないと行けなくて、まあタランティーノだし会話多いだろうし絶対これ睡魔くるわ…って思ってたら案の定2,3ヶ所寝ましたわ笑
この作品が悪いわけじゃないけど作品の構造上、中盤のあるシーンまではマジで会話しかないから退屈っていう人がいてもおかしくないですね。


盛り上がるシーンは中盤とラストにかけて。
だがどちらも前提としてシャロン・テートという人を知っておかないといけなくて、映画好きは当然タランティーノ作品のことだし予習は万全だろう。
ブラピとレオ様目当ての人は知らない可能性があるが中盤のシーンは知らなくてもしっかりあっこれヤベえと思わせる演出と音楽なので否が応でも怖くなる。
イングロリアス・バスターズのクリストフ・ヴァルツとか、ジャンゴのレオ様とかタランティーノ好きなら好きになる、単なる会話で恐怖を感じるヤツね。
今回のそれもなかなか良かったけど、個人的にはラストのレオ様が持ち出した物ね。あれが出てきた瞬間爆笑しました。タランティーノだなぁって笑


レオ様とブラピの掛け合いはもう親友というか戦友のそれでお互い90年代の映画を駆け抜けてきたスターだけにその成熟感がありありと伝わってくる。プラピなんて50代後半になってまだサービスショットかましてくる。しかもそのサービスがホント、バキバキに決めていて腕の血管とかすごいんですよ、これもう世の女性はホレボレするだろうなって笑


あと思ったのはタランティーノは映画ホント好きなんだなっていうこと。
映画でしかできないことって色々あると思うんだけど、、
それはノンフィクションをノンフィクションとして突きつけてその事実のショックさを追体験することもできるし、ありえないようなアクションで普通に観ることができない景色を見せることもできると思う。
それはまさにマジックと表現してもいいもの。
タランティーノ監督はそのマジックを史実に仕掛けた。
実際の1969年以降は世の中も映画も暗くなるんだけど。それも良かったけど映画の中だけはせめて明るい雰囲気をってなってるんよね。いいよね。約30年かけて9作作ってきたタランティーノなりの愛だよね、って思いました。

気持ちよかったなぁ、もう一度観ないと。ワンスアポンアタイムだよ。昔々あるところだよ。
童話のように何度も観るべき映画なんだよね。
群青

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