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ヒトラーを欺いた黄色い星のskm818のレビュー・感想・評価

ヒトラーを欺いた黄色い星(2017年製作の映画)
3.7
ユダヤ人が絶滅収容所に送られていた時代、ベルリンで潜伏生活を送って生き延びた人たちの物語。実在の4名が主人公。4人はそれぞれ無関係だが、全員ドイツ人に匿われて生き延びている。これ親切なドイツ人もいたって話なのね。
4人とも現在(といってももう亡くなっている人もいるけど)の本人(だと思うんだが)が登場して当時のことを語り、それに合わせて当時の様子が俳優で再現されるという構成。ドキュメンタリードラマに近い。
途中しばらく寝てしまった。興味深い内容だが、ドイツ人にも親切な人がいたって内容なところがしらけるんだよなあ。
あとやっぱコネ大事。何事も最初は友人知人のツテなんである。途中から自分の才覚で居場所を見つけたりもしてるけど、やっぱりなあって感じはする。
そして親切な人のおかげももちろんなんだけど、一般の人や組織の末端部分のいい加減さにも多分救われてるんだよな。めんどくさいからもう行けみたいな。結構階級上っぽい軍人なのにユダヤ人見て見ぬ振りとか。いい加減さ万歳って感じだ。
あのオイゲンが匿われていた家の子、いつ密告するかとハラハラしたが…ヴェルナーさんたちが捕まったのはあの子の密告なのだろうか。
そして潜伏生活してても若者はやっぱり若者で、ナンパされたり、おっちょこちょいな行動あったり。大変な生活なんだが、とりあえず上手いことやっているので、あまり大変には見えない。上手いことやるのが大変なのだろう。
オイゲンのお母さんと結婚していたドイツ人の義父さんがいちばん気の毒だったかも。
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