たけちゃん

カツベン!のたけちゃんのレビュー・感想・評価

カツベン!(2019年製作の映画)
3.8
幸せとは、キャラメルの味やぁ!


周防正行監督 2019年製作
主演 成田凌、黒島結菜


これは気になっていましたよ。
だって、邦画版「ニュー・シネマ・パラダイス」とか言われると気になって仕方がない( ˘ ˘ )ウンウン

「屍人荘の殺人」と続けて観ました!
珍しい邦画2本立て(笑)
娯楽好きのたけちゃんとしては、面白かったのは「屍人荘の殺人」の方ですが、この映画もスコアはこんな感じですが、映画愛を感じて良かったですよ( ˘ ˘ )ウンウン
人によっては、もっと高評価だと思います(^-^)

活動弁士って、今の声優ですよね。
人気の活動弁士にファンがキャーキャー付いてくるのは、今のコンサートまでひらく人気声優と似てるなぁと思いましたよ。
日本のレベルが高い声優の歴史を見た気もします。
声優や弁士は、日本には欠かせない文化だと改めて思いました( •̀ω•́ )و✧





さて、映画です。
もう、成田凌くんの弁士ぶりに感動しました。
めちゃくちゃ上手い。
僕は「コード・ブルー」での印象しかなかったんで、こんなに上手い役者さんだと思ってませんでした。ごめんなさい、成田くんm(_ _)m

そして、黒島結菜ちゃんの可憐さね。
僕はドラマ「アシガール」が大好きで、その時も黒島結菜ちゃん、好きだなぁと見てましたが、今回は新人女優役が実に初々しく良くて、特にモノクロの活動写真で可愛さが引き立っていました( ˘ ˘ )ウンウン

もちろん、脇を固める人たちも素晴らしいの。
相変わらずの竹中直人さん。
永瀬正敏さんの名人ぶり。
存在感ある小日向文世さん。
いい演技でしたよ、NACS音尾琢真さん。
この役ピッタリの竹野内豊さん。
憎まれ役の高良健吾さん。

意外な役回り?の井上真央ちゃん。
こちらも存在感あった渡辺えりさん。
チョイ役がもったいない酒井美紀さん。


あとね。
わざわざこの映画のために撮り下ろした無声映画。
「南方のロマンス」
「椿姫」
「金色夜叉」
どれもちゃんと観ないと分からないほど、よくできていたなぁ。最初、本物だと思ってた。演じた役者さん見て、笑っちゃった(ˆωˆ )フフフ…


以前、「今夜、ロマンス劇場へ」をレビューした時に、日本映画の黎明期を作ったマキノ省三さんのことなど書きましたが、今作では山本耕史さんがそのマキノ省三を演じていましたね。
それにしても「いろはにほへと~」って(笑)

そして、「雄呂血」の監督として知られる二川文太郎を池松壮亮くんが演じていました。存在感もあったし、重要な役でしたね~。


活動写真や活動弁士について、知っていたこともあれば、知らなかったこともあり、とっても勉強になったのと、こういった作品をオリジナルで製作できる周防監督にも感服。ちょっと生真面目すぎる感じも受けましたが、昭和なノリも感じられ、居心地良かったですね( ˘ ˘ )ウンウン





最後にプチ音ネタ💩ウンチクンです。
主題歌「カツベン節」を歌うのは、奥田民生さん。
元ネタはエノケンさんの「東京節」
いやぁ、こういうテイストを歌って、これ以上似合う方、今はいませんね~。
昔なら植木等さんが歌ったかなぁ。

予告編から何度も聴いていましたが、初めて聴いたとは思えないほどしっくり来る( ˘ ˘ )ウンウン
気づいたら口ずさんでます( ¯−¯ )フッ




僕が観た回のほとんどが年配者。
どの方も懐かしく見たのかなぁ……。
さすがに僕は知らない世界ですが、一度、活動弁士で映画が観たいと思っちゃった(ˆωˆ )フフフ…
ノスタルジックな気持ちで、ぜひ、どうぞ。