kazu1961

芳華-Youth-のkazu1961のレビュー・感想・評価

芳華-Youth-(2017年製作の映画)
3.9
▪️Title :「芳華 Youth」
Original Title :「芳華 Youth」
▪️Release Date:2019/04/12
▪️Production Country:中国
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2019-287
▪️My Review
名匠フォン・シャオガンが、劇団である文芸工作団に所属した自らの若き日の記憶をよみがえらせ、同じく若き日に文工団に所属し、「シュウシュウの季節」「妻への家路」で知られるゲリン・ヤンの原作をもとに映画化した本作。中国で公開されるや2週連続1位を獲得し、1ヶ月で興収230億円という爆発的な大ヒットを記録、文芸ドラマというジャンルにも関わらず年間興収ベスト10入りを果たし、国内の映画賞を席巻、のみならずアジアのアカデミー賞と呼ばれるアジア・フィルム・アワード最高の最優秀作品賞に輝いたんですね。4,000万人が涙した作品とも言われています。
中国ならではの歴史背景。政治と歴史に翻弄される若者たちの群像。失われたものの清冽さに胸が締め付けられます。物語も色合いの意味深い美しい映像、すべての面で青春や若さの素晴らしさが見事に表現されています。
そして、ホアン・シュエンの演技に圧倒されます。どごまでも誠実に人と向き合いくたびれていく男の顔が目に焼き付いています。作中でこれだけ変われる演技はほんと素晴らしいですね。
激動の嵐に包まれた40年代の中国。時代に翻弄された若者たちの美しく切ない青春の日々が美しい映像で描かれている良作です。

▪️Overview
1970年代の中国を舞台に、激動の時代の波に翻弄されながらもたくましく生きる若者たちの切なくも美しい青春の日々をつづったラブストーリー。「唐山大地震」「戦場のレクイエム」の名匠フォン・シャオガンがメガホンを取り、「シュウシュウの季節」のゲリン・ヤンが原作・脚本。76年、夢と希望に溢れる17歳のシャオピンは、歌や踊りで兵士たちを慰労し鼓舞する歌劇団・文工団に入団する。農村出身で周囲となじめない彼女にとって唯一の支えは、模範兵のリウ・フォンだった。しかし、時代が大きく変化する中で起きたある事件をきっかけに、2人の運命は非情な岐路を迎える。リウ・フォン役に「空海 KU-KAI 美しき王妃の謎」のホアン・シュアン。(映画com参照)
kazu1961

kazu1961