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東京ノワールのryacのレビュー・感想・評価

東京ノワール(2017年製作の映画)
3.5
舞台は現代だけど、台詞や人物造形など、作中に漂う雰囲気は5、60年代のヤクザ映画を彷彿とさせる古風な感じ。
複数の視点から描かれる伏線回収に重きを置いたストーリーもやや複雑ながらも分かりやすく、丁寧に纏まってると思います。

ドストエフスキーの『罪と罰』を何冊も万引きして火にくべるカップルやセブ島での暮らしに憧れるヤクザ、そして夜のビル群と三日月が象徴的に映るラストカットなどがとくに印象深かった。
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