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最期の星のtetsuのレビュー・感想・評価

最期の星(2017年製作の映画)
3.8
無料配信にて鑑賞。

病弱なため、学校に来たことのない同級生・さっちゃん。
彼女の存在を気にかける琴子は、次第に空想上の"さっちゃん"と日常を過ごすことに...。

イマジナリー・フレンドが登場する近年の作品と言えば、『ジョジョ・ラビット』のヒトラーが印象的でしたが、今回は会ったことのない同級生というのが、なかなかに厄介。

この距離感が絶妙なため、主人公が勝手に理想の"さっちゃん"像を作り出してしまうという展開に、なんともいえない奇妙さを感じました。

ただ、死ぬように生きていたとしても、
本当に最期を迎える様々な生命のことを考えると、尊いことのように感じました...。

他者と群れるよりも"一人"が好き。
だけど、存在が否定されるような"独り"は苦手。
というような主人公の姿は『あさつゆ』と一貫していたような気がしたり。

『仮面ライダーゼロワン』の女性ライダーこと井桁さんとか、『ランチメイト症候群』で同じく女子高生を演じていた渡辺さんとか、知っているキャストが登場するのも地味に嬉しかったです。

2020/9/26
#シリーズ:イマジナリーフレンド映画 を追加しました。

参考
短編『最期の星』(2018)
https://youtu.be/2Tb_jfK2V3Q
(本編はコチラ)
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