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劇場版ドルメンXのkoyaのレビュー・感想・評価

劇場版ドルメンX(2018年製作の映画)
4.0
ポスターだけ見るとちょっと引いてしまうというか、観るのためらってしまったのですが、設定は突飛で宇宙人がアイドルになって地球制服を狙う、というものですが、意外と熱血根性ものなんですね。

隊長(志尊淳)、イチイ、ニイ、サン、シィの4人でアイドルを目指しますが、なかなかうまくいかない。

宇宙人だから年をとらない(年齢という概念がない)、感情(喜怒哀楽や嫉妬、自己嫌悪など)がわからない......

最初は安易に考えている男の子たちに、アイドルヲタクのシィが言う

「イケメンって物理じゃなくて概念だから」

顔がきれいとかハンサムだったらたくさんいる中で、ずば抜けるためには?
生存競争が難しい芸能界で抜きんでるためには?

そして様々な経験を経て、「俳優や歌手じゃだめなのか?」という質問に「アイドルでないとだめだ」と隊長が言います。

「アイドルが求められるのはその存在だから」

手の届かないステージの上の人でもその「存在」がファンの気持をゆらす、という事に気づく隊長たち、ドルメンX。

隊長の志尊淳君が「単細胞」と言われるように一人空気読めないけれど、努力家だとか、他のメンバーも悩みがあるのですが、映画という時間だと全部描き切れていない残念さがあります。

元は漫画で、テレビドラマになって、映画になった、というものですが、同じキャストのドラマの方を見てみたいですね。もっと描きたいものがあったように思います。

あまり深刻ぶらずに軽く楽しむにはとてもいい映画。
つっこみどころはあるけれど、意外に深いセリフがたくさんありました。
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