LalaーMukuーMerry

国家代表!?のLalaーMukuーMerryのレビュー・感想・評価

国家代表!?(2009年製作の映画)
4.0
スキージャンプ韓国代表チーム、結成からオリンピック長野大会での活躍まで。長野で日本は団体の金メダルを取って大騒ぎだったから気づかなかったけれど、その陰で初出場の韓国ではこんなドラマがあったのですね。
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とは言え、実話に基づいて脚色されたフィクションとあったから、国際大会の出来事や最終成績以外は、ほとんどフィクションでしょう。(長野大会なのに日本選手のことは全く出てこないし、それは別に良いのですが…)韓国チームが最後までメダル圏内にいて銅メダルを取れそうだったことになってますが、そんなことはなかったような記憶が・・・(真実をご存知の方は教えてください)
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・スポ根コメディの王道を行く、集まった選手たちのグダグダぶり。スポ根には必ず登場するわけありコーチが登場しない代わりにコーチの娘がわけありな感じ。彼女に惚れたチャラ男の選手。彼の恋は成就するのか?
・幼い頃にアメリカに養子にだされた主人公(ハン・ジョンウ)。アルペンスキー・ジュニアのアメリカ代表になった彼は、実の母を探しに韓国に戻って来て何故かジャンプ選手に。果たして彼は実の母に会えるのか?
・息子を全く認めない厳格な父親に頭の上がらない一人の選手。彼は父親に認められるのか?
・両親を亡くし、祖母と三人で暮らす兄弟選手。二人は祖母を喜ばせてあげられるのか?
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選手それぞれの家族の物語をちょいちょい挟んで、ストーリーが進むのでスポ根という感じはあまりしない。選手の成長ぶりもそんなでもないし、こんなんでオリンピックにホントに行ったのかと、突っ込みを入れたくなる。
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冬季五輪誘致に失敗してチームもあえなく解散の危機。それでも再び集まって練習を再開する選手たち。オリンピックの夢、出場すれば徴兵に行かずに済む、金メダルを取れば母親にマンションを買ってあげられる・・・
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それまでとは打って変わって、クライマックスのオリンピックの競技シーンは熱く熱く盛り上がり、グダグダだった前半のエピソードが回収されて、結構泣けるつくりになってました。「終わりよければ全てよし」ということで。