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ライトハウスのdecapのレビュー・感想・評価

ライトハウス(2019年製作の映画)
3.4
絶海の孤島にある灯台守の仕事をしにきた二人の男の狂乱。絶望的な閉塞感とストレスをダイレクトに感じる、モノクロでほぼ正方形の画面と不穏な音響。あらゆる欲望や疑念が具現化され、夢か現か分からない酩酊感もたまらない。
神話や民話などの引用が大量にあるのだろうけれど、プロメテウスぐらいしか分からなかった…。そして人の力が絶対的に及ばない神聖さと、有機物で満たされているという気持ち悪さが同居した「海」の描写は見ごたえがあった。
とんでも展開に驚いたけど、監督は『ウィッチ』のロバート・エガースと聞いて納得。
なによりモノクロの画面にウィレム・デフォーの顔が映えること! そしてそこに対抗できているロバート・パティンソンも素晴らしい。クリステン・スチュワートといい、チャラい印象しかなかった『トワイライト』シリーズの二人は素晴らしいキャリアの積み方をしている
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