まるちよ

ライトハウスのまるちよのレビュー・感想・評価

ライトハウス(2019年製作の映画)
1.8
ウィレム・デフォーとロバート・パティンソンが孤島の灯台守として働いて頭おかしくなる話。

白黒 + 小さな解像度というただでさえ挑戦的なビジュアルで、それに加えて話がとにかく暗いというヘヴィな映画。
小さな画面で白黒、尚且つ舞台が狭い灯台内という事で見ている際の圧迫感が半端じゃない。観る人の忍耐力が試される問題作。

ウィレム・デフォー → 先輩の灯台守。横柄なパワハラ気質で過酷な仕事を全部後輩に押し付ける。平気で屁もするし、すぐに酔っ払って訳わからない事言ってくる。なぜか灯室の番(夜勤)を絶対に譲ってくれない。
ロバート・パティンソン → 金払いが良いという理由で木こりから灯台守になった新人。横柄な先輩に嫌気が指しつつも黙々と汚い仕事、力仕事をこなす。自分の名前に隠れた秘密がある。

基本この2人が灯台で生活する話で、徐々に狂気に蝕まれていくんだけどなんか見てて「狂うの早くないか?」と思った。
嵐が来て帰れない、パワハラに飽き飽き、自分の名前にトラウマ、というか暗い過去を抱えている、というのは分かるんだけど2人とも元々頭おかしかったんじゃないか、という早さだった。
もうちょっと狂気にかられていく過程が見たかったけど、それはそれで退屈な場面が続きそうなのでこれはこれで良かったのかもしれない。

ウィレム・デフォーは元々こういうイカれ役あったし、似合うからいいんだけどロバート・パティンソンがちっぽけな人魚の木彫り人形で激しく自慰したりウィレム・デフォーとホモっぽくなっちゃったりと身を削る演技がすごい。
ある意味ロバート・パティンソンのぶっ壊れっぷりを楽しむのも良い。

当然ながら話のオチは良くわからないんだけど、正直「よくわからないけどやっと終わった・・・」という感想だった。
ぶっちゃけあんまり人にはおすすめできない、ずっと真顔で観ることになる映画。
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