けんたろう

氷上の王、ジョン・カリーのけんたろうのレビュー・感想・評価

氷上の王、ジョン・カリー(2018年製作の映画)
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氷の上のお話。


【前半】
フィギュアスケートというのはとても複雑に思う。
スポーツでありながらアート、点数で競い合うのはアマチュアだけ。
他のオリンピック競技の中でも異質だ。
正直にいうと僕の中では、フィギュアは他のスポーツに比べてつまらないものだった。

だがそれはスポーツとしての観点だった。
トリノ五輪で荒川静香さんが披露したイナバウアーは当時かなり話題になった。
僕が驚いたのは、イナバウアーは点数に入らないということだ。

じゃあなんでやるんだ!?という問いの答えがこの映画にはあった。


【後半】
プロに転向したジョンの軌跡を辿る。
五輪での金メダルは一歩目であり、ジョンはついに芸術家となる。

ここでまた、競技を行うのはアマチュアという個人的にはすごく不思議な感覚が溶けた。

ジョンが辿り着いた境地に脱帽(まぁ映画観てる時はいつも帽子取ってますけどね)


人がなくなるのは悲しいことだけど、不謹慎ながらもこの映画においてはなにか昇天に近いものを感じた。


彼のおかげで少し興味を持った。
今度テレビでやる時は観よっかな。なんて