ぐっさん

騙し絵の牙のぐっさんのレビュー・感想・評価

騙し絵の牙(2021年製作の映画)
4.2
 2021/3/26ユナイテッドシネマ札幌にて鑑賞。
 原作から主人公を大泉洋であてがきした同名小説がついに、主演をご存じ大泉洋さんでついに映画化。コロナでの延期を経て、ついに公開したので鑑賞しました。

 いやぁ~面白かった。ちょうど今私の仕事は書店員なので、まぁ~のめりこめたし、出版業界の裏側の権力争いが見れてすごくおもしろかったし、やっぱラストの大どんでん返しは驚きましたねぇ~。騙されたというか、お見事としか言いようがなかったです。

 権利の争奪戦などもあるし、今ネット社会の時代が来て本が売れない厳しい出版業界でのお話だけども、仕事の面白さ、そして守りよりは攻めの姿勢を貫けということは、他業界でも言えることなので学ばさせてくれることもおおかったです。各キャラの守りよりも攻めの行動、これをうまく利用していくと・・・。

 キャストメンバーもクセが強いピッタリな豪華メンバーでしたねぇ。このキャラこの人がいいというとこもピッタリはまっていていいんですよ。(原作読んでないけど(笑))
 先代が亡くなり息子は海外に移動になり、とりあえず中継ぎ扱いだけども社長となった東松役の佐藤浩市さんや、そのライバルの宮藤常務役の佐野史郎さんがピッタリの役どころ、この2人の覇権争いに、その中で東松側にいる雑誌「トリニティ」編集長、速水役の大泉洋さんがどんどん引っ掛けまわしていくんですわ。速水に引き抜かれた新人の高野役の松岡茉優さんもいい。頑張りどころがピッタリな役でおススメです。もう大泉さんメインか松岡さんメインかどんどんわからなくなってくるし、他にも豪華キャストなんですが各キャラ全員嘘をついているか隠し事をしているのでどんどんわからなくなって、クライマックスへ引きづりこんでいくんですわ。

 出版社の生き残りをかけた内部での内輪もめというのが、正しいストーリー展開ですが本当にラストはお見事といえる素晴らしい1本です。ぜひ、出版業界詳しくなくても、仕事をすればよくあるよねぇ~、これを見て頑張ろうという思いにさせてくれる1本なのでおススメでございます。
ぐっさん

ぐっさん