滝和也

SPL 狼たちの処刑台の滝和也のレビュー・感想・評価

SPL 狼たちの処刑台(2017年製作の映画)
3.8
命の価値は…。

人の命は全てに価値
があるはずだ。
だが…人でなしの悪に
命の価値など、無い…。

凄絶なるアクションと
ノワール、香港が誇る
二大流儀の見事な融合。

「SPL 狼たちの処刑台」

SPL 殺破狼シリーズ第三弾。基本シリーズモノは必ず処作から見る事にしているのですが…ドニー・イェン主演作は田舎にはレンタルがない上に、中古は値上がりしまくりで未見…(T_T)。しかも二作目がドラゴン☓マッハとは気づかす…(笑)オマケにこの作品、誰も借りなかったのか、もう中古扱いで売り飛ばされる所をサルベージせざるを得ない状況に…。とりあえず見てみたと言う…(笑)。

うわ…重っ…(笑)まさにノワールの香り。娘との絆を壊してしまった父が娘の疾走の謎を追うストーリーであり、そこに父になろうとしている男が助けに入ります。男達が闇の権力に対し、壮絶に立ち向かいます。

知らないおっさんが強い!シブい!ルイス・クーの重厚な殺陣が中々。更に知らないおっさんが強い。ウー・ユエがガチで動く。香港アクションは次々とスターが生まれ、皆さん凄まじい。ナタと肉切包丁の二刀流アクションがやはり見どころですね。切れそうで怖いなんてもんじゃありませんからね。さすがサモハンがアクション監督だけはある。

敵も徹頭徹尾悪いし。容赦ないし…。容赦なくやってしまえ!と思うわけです。確かに理由らしきものはありますが、可愛い娘ちゃんにあんなことするとは…。

これ、ジャケットのストーリーやコピーが実はあってなくて、結構適当なんですね。ちゃんと見てないのか、見たので盛ったか(笑)唯一知ってたトニー・ジャーはゲストでした。三人で乗り込むシーンなんか無い(笑)それでもそのアクションと結末は凄まじい…。最早何が起こったかわからないレベルです…。

ラストもノワールらしさが見事ですし、残す余韻も苦味があって、作品としては素晴らしいですよね。ノワールと武侠アクションの融合がこのシリーズ売りなのかなと。やっぱりストーリーは個別に違うらしいのですが、処作から見たかった。その雰囲気を最初から楽しみたかっし…。単体でも楽しめたんですけどね。次はドラゴンマッハを見てみるか…。
滝和也

滝和也