ホイットモア大統領

SPL 狼たちの処刑台のホイットモア大統領のレビュー・感想・評価

SPL 狼たちの処刑台(2017年製作の映画)
4.4
2018/9/16 シネマート新宿にて鑑賞。

『ドラゴン×マッハ!』では、前作で悪役だったウー・ジンが主人公に。
そして今回は、その『ドラ×マハ』で見た目坂本龍一な悪役を演じたルイス・クーが主人公。ちなみに今回の悪役は、見た目森山直太朗なラム・カートン。

前作では病弱な男だったクー兄貴だが、本作では娘のために暴走する刑事を熱演!
前2作の主人公たちは、相手に対し連打を叩き込んでいたが、クー兄貴は無表情かつ、髪型一つ乱さず、一、二撃で敵に地面を拝ませる。この時、実年齢で47歳。こんな風に年を重ねたいとしみじみ思う。

また、相棒となるウー・ユエは初めましての人にも関わらず、周りの面々に見劣りしない、むしろ作品を牽引するアクションを見せてくれた。
ちなみに(その2)、本年度最も大きな「いよ!待ってました!!」を心の中で呟く。

加えて大々的にフィーチャーされている、前作のもう1人の主人公トニー・ジャー。
今回はゲスト出演だったが、俺の知る限り最も優しいジャー、もといタク先生であった。もちろんあの構え、あの必殺技はしっかり披露してくれます!

監督は1作目と同じウィルソン・イップ。
この人にはホント、ハズレがない。
作品の出来不出来は抜きにして、クライマックスに『地獄の黙示録』的雰囲気を感じさせるなど、映画監督として進化してると感じた。

父親失格のL.クー。
父親になるウー・ユエ。
父親的存在を守りたいL.カートン。

全ての"親父モノ"ファンに贈る、バイオレンス・香港・ノワール・汗まみれ・人外アクション…
それが、『SPL 狼たちの処刑台』だ!!