このレビューはネタバレを含みます
普段ならまず観ないであろうタイトルと絵柄。あまりの評判で鑑賞したが、大号泣。
両親を亡くしたというのに、なぜかカラッと進むストーリー。
全く泣かないおっこ、たまに現実のように出てくる両親、車に乗った際の過呼吸。表面にあるストーリーとは別に暗い影のような不穏な空気がずっと流れている。
それが最後で全て繋がって炸裂する展開は本当に見事でした。
ただ、これを小学生がすぐに乗り越えるにはあまりにも酷だし、乗り切る理由となる若おかみとしての強い自覚を持つには積み重ねが少し足りないのでは、と感じましたが、そこは鑑賞時には気になりませんでした。
タイトル等の第一印象で食わず嫌いをするのはもったいない、というのを思い知らされるいい映画でした。