さかしょ

翔んで埼玉のさかしょのレビュー・感想・評価

翔んで埼玉(2018年製作の映画)
3.6
2時間の茶番!
しっかりと三幕構成を踏んで、一つの映画として物語が出来てる。そう観客を錯覚させたところで、「いやでも結局田舎disの話だよな」と我に帰った途端の気の抜けよう。これはこれで面白い。
カメラ、特にフレアの入れ方とか、俳優の演技とか、あらゆる映画文法が揃っているからこそ出来た茶番でもあるんだよな。それだけ見せ方が上手く、また一つの商業映画としてのシナリオを理解しているのは監督の手腕だろうか。
けどやはりローカルの話題に着眼する発想はたまげる。多くのネタの引き出しが開けられた中で泣く泣く見つけた引き出しが「田舎」。下手に擁護することなくとことん痛めつけてコメディへと昇華し、観客の共感を呼ぶ。これは商業的に成功して然るべき作品だったんだろう。
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