とにかくこれが映画、演技であるとはとても思えない。現実コロナ禍にいる身の私でも、この絶望的な現実を突きつけられたら言葉が出てこない。
彼の中にあるものの清らかさ。絶望の中にあってなお、最後の正しさの一線を超えない強さ。自分の醜さが恥ずかしくなるくらい彼はブレないし、賢くて美しい。
そんな彼が生まれながらにして置かれてしまった環境は最悪。それでも人として芯の通った彼に道があって良かった。
今は自分のことで精一杯だけど、この先も何が出来るとは言えないけれど、せめて優しくあることがこの世界に広く伝染していけるように、たくさんの人にこういう映画を観て欲しいなと思いました。